ビールは鮮度!
ビール工場で造られた状態が一番「旨い」
ここで間違えてはいけないことがあります。
それは私達ビール注ぎは「ビールを旨くすることはできない」ということです
ビールはお料理とは違います。 味付けなどで「より旨く」することはできません。
ビールはその製品の性質上、ビール工場で造られた状態が一番「旨い」はずです(通常のビールの場合※熟成系のビールを除く)。
ビール工場から、時間と距離に比例して「劣化」が始まります。これは宿命なのでどうしようもありません。
皆さんがビール工場で飲む生ビールを「旨い」と感じるのは、ビール工場の雰囲気だから、だけではないのです。本当に旨いのです。
「劣化」を最低限に抑える
では、どうするか?
「劣化」を最低限に抑えて、お客様の「喉」に運ぶのが私達の仕事なのです。
運送会社さんが、直射日光をさけ、なるべく振動を少なく運ぶ。
問屋さん、酒屋さんでの保管・管理も十二分に配慮する。
飲食店さんに運ぶ際にも、直射日光(温度変化)や振動に配慮し、納品場所も、日が当らない、温度変化の少ない場所に届けなければなりません。
その状態で納品された「生ビールの樽」を、飲食店で、品質を劣化させずに(旨い状態で)注ぐ為には、日々のメンテナンス(保管・洗浄・管理)が不可欠です。
このお客様の目には触れない、日々の努力が、「旨い生ビール」を注ぐ【唯一の道】なのです。
ビールは鮮度! 樽生ビールも鮮度管理・品質管理が大切!
工場出荷時のビールの鮮度をできるだけ保ち、品質を保持することがうまい!の第一歩です。
1. 適正な樽サイズの選定
「開栓後3日以内」のご販売を目安に、販売量に適した樽サイズをお選びください。
※5リットルサイズはスーパードライの取扱いがございません。
2. 先入れ・先出しの励行
在庫の樽は、先に仕入れた樽から順番にご使用ください。
3. 保管と使用は低温で
樽生ビールは温度によって、品質の劣化スピードが異なりますので、保管と使用は低温を徹底します。
望ましい状態は5℃前後です。低すぎても、濁りの原因となるので注意してください。
また、30℃を超えると一気に劣化が早まりますので、冷蔵庫で保管できない場合は、25℃以下で保管します。
下のグラフから、25℃以下で保管すると、香味変化を最小限に止めることがわかります。
4. 樽の取扱いはやさしく
ビールに過度な振動を与えると品質の劣化につながります。
樽の取扱いはやさしく丁寧にお願いします。