「ビールの泡はビールか!?」 裁判の判決は・・・
2020年11月01日 | 18:33 | カテゴリ:麦酒のうんちく
ビールの泡はビールか!?
この問題が裁判になった事があります
昭和15年、上野広小路にあった「上野ビヤホール」
※経営者は元大日本麦酒社員
警察の査察が入りました
取り調べの案件は
「ビールの仕入れと売上のリッター数が合わない」
1リットル(1000ml)入るジョッキの中に入る
正味のビールはおよそ800ml あとは「泡」
これは、ビアホールが出来たころからの商習慣
それが違法だということで
大日本麦酒直営(現サッポロビールとアサヒビール)のビヤホール
キリンビール直営のビヤホール
ニユートーキヨー直営のビヤホール
上記が一斉に取り調べを受けました。
その捜査の結果「公定価格違反」で起訴されたのです。
当時の各店の責任者やカウンター係(ビール注ぎ手)も法廷に呼び出されました
問題は
ビールの泡は、ビールであるか、ないか が争点となりました
ビヤホール側は
ジョッキに生ビールを注ぐ時に、生ビールに含まれる炭酸ガスから自然に発生するものだから
「泡はビールだ」と主張
結局、ビールの泡はビールであるか、ないかを鑑定することになります
その鑑定を任されたのが
当時、東大の教授。日本醸造学会の第一人者「坂口謹一郎博士」
博士はビールの醸造工程を具体的に学術的に説明。
〇泡そのものはビールである
〇泡のないビールなどはこの世に存在しない
〇泡こそビールの生命で、泡のないビールはビールではない
とはっきりと証言されたのです
また、ビールの泡のアルコール分は通常のビールよりも高いことを証明した
とも言われています。
さすがの検察当局も敗訴を認め、裁判は一件落着しました。
※海岸要吉著作「私とニユー・トーキヨー」より
ビールスタンド重富
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