心のウォーミングアップ(5)
2009年01月07日 | 12:56 | カテゴリ:未分類
(画像 NHK広島さんより)
12月17日(2006年)になんとか「生放送」を終えました。 なぜ、生番組なのか? とも思うのですが・・・ (録画ではダメなのかな) 当日、日曜日の再放送もあわせて多くの方にご覧いただいたようです。「見たよ!」とのメール・電話がたくさんありました。 どこで調べられたのか、自宅にまでお電話をいただきました。
本番当日、担当者より「日曜日のお父さん! みたいな服装でお願いします」と言われ、スーツで行く気でいたのを急遽取りやめ、知り合いの洋服屋さんで「チョイ悪いおやじ」の服ください。 と言って無理やりコーディネートしてもらいました(笑) スタジオに入ってびっくりです。 簡易なセットかな~と思いきや・・「クローズアップ現代」!? のような見事なセットで・・・緊張が高まりました。 でも、私自身昔から「本番には強い」ので・・っま大丈夫でしょう。(そんな感じでした)
当日、話すことを 事前に「原稿」にしていたものがあります。 本番では、あまり話せなかったので下記に記してみます。
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※中筋小学校での「登下校時の見守り」のビデオを見た後。 (参加する親、しない親が問題、意識をどうかえていけばよいのか?)
中筋小学校での問題と課題は多くの地域で抱えていることだと思います。 登下校時の子どもの安全を守る方法として、大人の目で守る方法を多くの地域で進めています。 その中で、参加する人、しない人との意識の差、温度差が問題になってきています。
参加している方からは、「何で参加せんのん? 自分の子どもが大事じゃないん? 仕事と子どもの安全とどっちが大事なん?」「最近の親はどうなっとるん!」そんな声を聞きます。 その言葉には「一人でも多くの大人の目で子ども達を守ろう。地域の子どもが事件に巻き込まれないように。他人事とは思わずに、一人一人が力を出し合って、登下校時に見守り活動をしよう。」という気持ちが込められていると思います。子ども達や親の代表として感謝申し上げたいと思います。
残念ながら、見守りに参加しない親はたくさんいます。しかし、わが子の安全を願わない親などいないでしょう。では、何故・・・色々な方のお話を聞いて、「それは、見守りの習慣がない。言い換えれば地域活動に参加する習慣がない。」のではと思い始めています。 例えば歯をきちんと磨いたほうが良いということは誰もが知っています。 でも朝晩に歯を磨く習慣がない人には、いきなり朝晩歯を磨くことはとても大変なことです。でも朝晩磨く人には信じられないことだと思います。 また、子ども時代「今日は、町内の清掃活動があるから、家族みんなで参加しよう。みんなの町はみんなで綺麗にしよう。」という家庭と「わしらが汚したわけでもないのに、せっかくの日曜日に参加しなくてもいい。」という環境に育った子どもでは、大人になってから地域、社会への関わり方は大きく変わってくると思います。
私の学区では、奈良の事件以来、保護者には登下校の時間に関係なく、学区内を歩く時にはPTAの腕章をつけてもらうようにしています。これは、「いつ、どこで、下見をしているかもしれない不審者、犯罪者に対して保護者の存在を示し、『不審者、犯罪者を地域に入れない。』保護者が『歩く110番の家になる』事を目的としています。 現在、安全ネットワークや社協、町内会の方々が児童の登下校の見守り活動をしてくださっています。保護者も当番を決めて見守り活動に参加するようにしていますが、参加されない方もいます。そこで、「登下校時に見守りをしないといけない!」から「登下校時間に見守りが無理ならば、夕方の時間や出来る時間に見守りを!」ということにしました。一人でも多くの親が、見守り活動に参加してくれるほうが良いと思ったからです。
また、今年おやじの会を立ち上げました。その活動の一つに町内会が行っている「夜間パトロールへの参加」があります。昼間子どもを見守ることの難しい父親たちでも夜間パトロールには参加できます。昼間お世話になっている町内会への恩返しとでもいいましょうか。親も子も同じ街に住む住民として、出来る部分で無理なく笑顔で関わって行くことがとても大事だと思います。 そして、関わってくれた人に「ありがとう」と感謝の言葉を忘れないようにしたいと思います。
※矢野西での毎日の見守り活動のビデオをみた後。 (事件依頼、毎日登下校を「付き添い」で見守っている、とても大変。そして現在子どもの防犯意識を高める意味でも「6年生を班長」として、登下校班を組織する試みを検討中)
矢野西学区ではとても多くの親が見守り活動に参加されています。昨年の事件以来「全速力」で走ってこられたんだと思います。PTA会長始め、地域のリーダーの方々は想像できないほどの努力と苦労だったと思います。
矢野南小の会長から、 見守り活動は長く続けることが大切。 長く続けるためには負担を軽く。 負担を軽くするためには多くの人で。多くの人でやるために、それぞれの地域でアイデアを凝らすことが大切です。というお話を聞きました。矢野西では、多くの人で進める。という部分に子ども達も参加しています。 子ども達自身の危険回避能力や自立を育む意味でもとても大事だと思います。そろそろ、地域では矢野西のように次のステップに進む時期だと思います。それは、見守る対象の子ども達の「気持ち」を聴くことです。彼ら自身が不審者をどう感じ、これまで親が考え実施してきた見守りをどう思っているのか。を聴くことです。
安全マップを多くの学校や地域で作成されました。この地図を使って、子ども達に、ここは子ども達だけで大丈夫、でもここは危ないから大人の人がいて欲しい。僕たち高学年は平気だけど、低学年の子は見てあげてほしいな。そんな会話が必要だと思います。昨今、何故見守りをしているのかがわかっていない子どもも親も多いように感じています。見守りの押し付けにならないように気をつけることが大事だと思います。
緊急避難的に始まった見守りをきっかけとして、多くの人が、それぞれの出来る部分で、地域活動に参加していくスタート「地域デビュー」になれば良いなと考えています。
※この1年間の「見守り」は 効果があったのでしょうか? という問いに対して
不審者を少なくするという目標で活動したのであれば、効果は少なかったかもしれません・・・でも、地域に住むもの同士、理解しあい、助け合い、思い合うことがとても大事だ!という大切なものを見つけた人も多いのではないでしょうか。
我々親が考えなければいけないことに、わが子を不審者にしない! ということがあります。勉強も大事ですが、社会で生きていくルールやマナー、人を思う気持ち、自分も人も大切にする心。多くのことを学ばなければいけません。そのためには親自身に愛情がいっぱい必要です。地域のみなさんにお願いしたいことがあります。是非、見守りや地域活動の習慣のない親達を「指摘や指導」するのではなく「愛情」を分けてあげて欲しいと願います。 たとえば・・「今時の親はなにを考えとるんかわからんね」ではなく、こんな言葉をかけてもらったらどうでしょう。「今の時代、子育ては大変じゃろ。。私達の頃が楽じゃったような気がするよ。一人で悩んだり頑張ったりせずに、いつでもおばちゃんに相談しんさいよ!」 優しい言葉を、愛情を分けてもらった親は、地域に感謝し、その感謝が行動になると信じています。「今の親はようわからん」という言葉がいっぱいの街で、子どもたちが心豊かに育つとは考えられません。逆に不審者が育つような恐ろしさを感じます。 子どもを守ると同じ気持ちで、その子どもが一番守って欲しい「親」を守ってあげてください。
今朝、五年生のわが子に聞いてみました。 「同じ町に住んでいる人が仲良くなるのは・・・どうすればいいかね?」
「挨拶すればいいじゃん! こんにちは~って」 と 即答でした。
実は、子ども達は一番の解決策を知っていました。 人と人がであったら「挨拶」 ここからしか 始まりませんね。