人生を航海に例えると・・・思春期は1人で試験航海の時期!
2012年01月25日 | 12:48 | カテゴリ:未分類
研修会に参加してきました。
現役のPTA時代には、よく「子育て」の研修会・学習会に参加や主催をしていましたが
現役を退いてから・・・久々の「子育て研修」でした
講師は 精神科医の 服部祥子先生
先生は 人生を 3幕ある と 例えられました
第1幕 誕生~10歳くらいまで
第2幕 10歳くらい~20歳まで
第3幕 20歳から 死ぬまで・・・・
第1幕と第2幕の 間にあるのが 第二次成長 (子どもから大人に身体的に変わる時期)
いわゆる 「思春期」
第2幕と第3幕の 間にあるのが 成人式 (法律的に 大人になる事)
この 第2幕の時期 親と子の 関わり方が とても重要だと話されました。
詳しく書くと・・・ かなり文量になるので 簡潔に・・・・
人生を 航海に例えると
10歳までは 船を建造する時期
そして、本航海に出帆する前に、試験航海をする時期が 思春期
この時期に、試験航海にでて、様々な事(台風・災害・海賊・食料不足・無風・・・ さまざま)
を体験して、その対応力や準備をして・・・20歳になって 本航海にでかけます。
本航海では、試験航海よりも、もっと試練が待っているはずです。
その「試練」に打ち勝つ事ができる、体力・精神力を養うのが この 試験航海(思春期)
しかし、この試験航海は たった1人で 出帆しなければいけません!
親が心配だから と言って 一緒に船に乗り込んではいけません。
たった一人で、その孤独に打ち勝つ事も、大切な事なのです・・・・
そして試験航海で出会う 「未知の他者」から 多くのことを学びます
この「未知の他者」と どれだけ出会えるかも 試験航海の大切な役割です。
親は 母港 です。 試験航海から 安心して戻れる港 それが 親なのです
港が、あちこちに 移動したり、船に近づいて行ってはいけません!
船の到着する場所に 先回りしても いけません!
ただただ、出発した場所で 「待っている」 のです。
しかし、吠えるのはOKとのこと!
「しっかり前見て進めよ~」
「困ったら、帰ってこいよ~」
「温かい食事を作って待ってるからな~」
「がんばれ~」
と 港の防波堤で 吠える 事は OKとのことでした。
この試験航海をせずに、本航海に出かけるとどうなるか・・・ 想像できますよね・・・
沈没したり、座礁したり、海賊に襲われたり・・・・
人生も同じです・・・ 試験航海という時期を 経ずに いきなり 社会に飛び出すと・・・・
多くの困難や難題にぶつかり・・解決するすべがわかりません・・・
その場から逃げてしまう事も 多々あるでしょう・・・ その結果
ニートや引きこもりになる 20歳以上の大人が、 多数存在します。
20歳を過ぎてから 試験航海が できないわけではありませんが・・・・
思春期という、心と体の アンバランスな時期だからできる 試験航海ができません。
親に反発する・・・憎々しく思う。 言われることが全部 うざい・・・
そんな時期だからこそ、1人で試験航海に 出帆できるのです。
かわいい子には「旅」をさせよ! という言葉がありますが・・・・
10歳までに、しっかりとした栄養で体(船)をつくり
10代の思春期には、1人孤独な試験航海に出帆し、未知の他者としっかり出会い
20歳になったら、自分の責任で「本航海」に出帆していく・・・・
とても勉強になった研修会でした。
40名近くの方が参加されて・・・熱心に聞きいっておられました。
服部先生 ありがとうございます。