宴会 → 縁会 遠会 に なっていませんか? 宴会に関する一考察・・・
2015年01月10日 | 11:31 | カテゴリ:重富酒店
昨日 久々に お座敷での 宴に お招きいただき
でかけてきました。
膝を突き合わせて飲む 話す・・・
これが 和室の宴の 楽しさです
お料理もすばらしかったです
そして もう1つ お姉さま方・・・
男だらけの 宴 に ぱっと 華が咲きましたね
お姉さんの かんざしには 稲穂や羊の飾りが・・・
「粋」を感じる 瞬間でした
宴会 で おもいだしたフレーズがあります
もう 数年前に書いた コラムなのですが
アーカイブから 引っ張り出してみました (笑)
「遠会」と「宴会」そして「縁会」へ
sake.jp 重富 寛
日本人の方に「貴方は宴会をしたことがありますか?」と聞くと、ほぼ100%の確率で「あります!」と返事が帰ってきます。しかし「パーティに出席したことは?」と聞くと「子供の頃の誕生パーティくらいかな」なんて答えが帰ってきます。でも、パーティも宴会もほぼ同意語だと僕は思っています。誕生パーティ・完成披露パーティ等、パーティはその目的が解りやすいですよね、場内のムードを考えて、料理やアトラクション。でも、宴会にも「歓送迎会」「慰労会」「忘年会」いろいろ目的(集まる意図)があっても、流れ(内容)は全て同じ!?ではありませんか。上司の挨拶、乾杯、歓談、若手社員は上司にお酌をして回って、いろいろお小言を聞いて、挙げ句の果てに、今期の業績は・・・最近の若い物は・・・時代が違うのよね・・・なんて「宴会」(気持ちを近づける会)が「遠会」(気持ちが離れていく会)になってしまっていませんか?
そもそも宴会とは何でしょう・・・(大辞林第二版より)【宴会】人々が集まって酒食をともにし、歌い踊ったりする会。酒盛り。うたげ。とありますが、これは表面的にとらえた宴会であって、本来は開催する目的意図があって「宴会」はあるはずなのです。
例えば・・・社内で「懇親会」を開催しようとします。
A部長「B君!社内の親睦を深める意味で宴会を開催したいだ、幹事を頼むよ」
「予算は飲み物込みで4000円、料理は和食系がいいね」
B社員「Cさん、今度、懇親会やるんだけど、女性の皆さんをまとめてよ・・・」
C社員「えっ・・・またやるの・・・このまえ花見をやったばっかりじゃない」
B社員「っま、そこを何とか宜しく頼むよ、出来れば女性全員でね!お願い」
C社員「またA部長じゃ、和食でしょ・・・たまにはイタリアンとかも食べたいわ・・・」
B社員「っま、そこを何とかよろしく頼むよ、今度イタ飯おごるからさ」
B社員 = ○○情報誌を見て、和食で4000円を調べて、電話で予約! =
【 宴会当日 】
A上司「えっ~最初に・・・新入社員の諸君、仕事には慣れてきましたか・・・初心を忘れず・・
今の君たちに言いたいのは・・・(中略)・・・今日は懇親会です。大いに盛り上が
って楽しくやりましょう」
D課長「では乾杯の前に、皆さんに一言・・・(中略)・・・では乾杯」
B社員「では、本日は飲み放題なんで、大いに飲んで盛り上がってください」
A・D上司の回りでは
「今月の業績はよくないね、特にE君とF君は予算の60%しかいってないじゃな
いか、予算の組立が悪いのか、それとも・・・」
G主任「申し訳ありません。あとで、呼んでしっかりと注意しますから」
B社員「ねね、Cさん、そろそろ上司にお酌をしに行ってよ・・・雰囲気悪そうだし・・・」
C社員「えっ、どうしていつも私たちがお酌しなけりゃならないの・・・勘違いしてない!」
B社員「っま、そこをなんとか・・・懇親を深める意味でも・・・お願い!」
A部長「おっ!うれしいね。Cさんのお酌とは、酒が一段と美味くなるね~」
C社員「いいえ、どういたしまして (これもお仕事ですから・・・)」
D課長「おいC君、まだA部長にお酌に行っていない者がいるだろう・・頼むよ!」
C社員「あっ、すいません・・・・宴会の流儀を知らない者が多いので・・・」
そして、時は過ぎ・・・・
D課長「今日はみんなありがとう。大いに懇親も深まった事と思います。この良い雰囲
気で、今期を乗り切りましょう! では 乾杯!」
A部長「おいD君、いつものママの所で、どうだい、もう一杯!」
D部長「部長も、隅に置けませんね~ 付き合いますよ・・・(またかよ)」
B社員「Cさん。今日はありがとう。どうにか無事に終わったよ」
C社員「本当よ!疲れたわ、気分直しにカラオケ行きましょう。イタ飯おごってよ」
B社員「わかったよ!わかったよ・・・俺もカラオケ行って良い?」
いつもこんな宴会をしていませんか?
もちろん、日本の企業形態(組織)としては、ごくごく普通のことかもしれません。
でも、お金と時間を使って、それぞれの役職(部長・課長・主任・平)を演じる「遠会」よりも、有意義で、目的を持った「宴会」→「縁会」になればいいと思いませんか!?
遠会を宴会にするためにはなにが大切なのかを、私なりに考察してみたいと思います。
私の本業は「酒屋」ですので「酒」を切り口に宴会を考えてみたいと思います。
皆さんは、酒本来が持っている特質性をご存知ですか・・・・もちろん酒には様々な酒類があります「ビール・焼酎・日本酒・ワイン・ウイスキー・・・」その製造方法や原料が違うのはご存知だと思いますので、今回は省略しますが。その効用(人間関係において)をご存知でしょうか?
これを知っているだけでも、グッと宴会に近づくと思います。
【日本酒】
僕が知っている中で、その国の名前が付いているお酒で、世界に知れ渡っているものといえば、日本酒しかないといっても過言ではありません。もっと自信をもって飲んで欲しい酒です。そこで、日本酒の効用ですが
○ 仲間意識を高める ○何かを成し遂げるための気分の高揚させる 効用があります。
たとえば、村祭りで御輿(みこし)を担ぐその前に日本酒で乾杯すると、御輿を担ぐ気合いが代わってきますし、祭り自体も盛り上がりますね(△□フェスティバルではダメです・・・日本古来の風習とか行事が相応しいです)選挙運動なんかもそうだと思います。
ワインで乾杯では・・・ちょっと当選は難しいかもしれませんね。やはり、車座になって杯を酌み交わし、大いに議論し、盛り上がる為には日本酒は欠かせない「酒」です。
【ワイン】
一時期健康ブームとかで、赤ワインが爆発的に飲まれましたが、僕的には白ワインブームが先に来れば、もっとワイン自体の普及に繋がったと思っています。ワインはやはり食事と共に楽しむ「酒」ですから、日本人の食生活にもっとも合わせ易いワインは、やはり「白ワイン」だからです。おっとワインを語り出すとページがいくらあっても足りませんので本題に戻ります。ワインの効用は
○雰囲気(ムード)をよくする ○ちょっと気取ってしまう(すてきだよね→エレガントだよね:ちょっとこんな人はいませんね(笑) やはりワインを飲むのに、あぐらに、シシャモを食いながら・・・って感じにはなりませんよね。テーブルかスタンディングでチーズやクラッカーをつまみながら、ちょっといつもとは違った雰囲気で・・・
のような感じになります。デートの時とか、相手に好印象を与えたい時なんかにいいかもしれません。親しい仲間同士などは、話が弾んで良い雰囲気になります。
【ウイスキー】
ピートという泥炭で燻した香りが特徴の「酒」大麦を主体に作られています。ロックでも水割りでも、ソーダ割り、コーラ割。飲み方もアルコール度数の調節も自由に出来る「酒」ですね。このウイスキーの効用としては
○自分の時間を大切にしたいとき ○少人数で落ち着いて話がしたいとき 例えば、食後に自分の好きな音楽や映画を見ながら楽しむとか、少人数で、テーブルを囲んで話を楽しむとか、商談や、密かに思いを寄せているスナックのお姉さんとの会話なんかに向いていますね。大人数の宴会場みんなでウイスキーを飲む風景は想像し難いですね。
【ビール】
ビールはもちろん「酒」ですが、感覚的にはミネラルウォーター的な位置づけを考えると解りやすいと思います。○いつでも、何処でも、誰とでも ○気軽に簡単に と言うのがビールの特徴ですね。よく「とりあえずビール」って注文をよく聞きますが、乾いた喉を潤すには、甘みの無い、炭酸系の飲み物が最適です。ヨーロッパなどでは、食事をソーダーで楽しむ人達が多くいます。 つまり、様々なシーン(場)で飲める「酒」です。
【追記】
福沢諭吉先生の著書の中に、ビールについて書かれた箇所があります。それは・・・
其味至って苦けれど、胸膈を開く為に妙なり。
そのあじ いたって にがけれど、きょうかくを ひらくために みょうなり。
(訳)ビールの味わいは、苦味があるんだけど、
飲む人の心をひらく効果があり・・・
互いに腹を割って話すことができる飲み物です。
この効果は、どんなビールにでもあるのですが、その効果をよりよく発揮するためには、洗浄や管理を徹底した、サーバーやグラスでサービスする必要があると信じています
最近の宴会は「飲み放題」が多く、各自がそれぞれ好きなドリンクを飲むのが主流ですね・・・もちろん、自分自身の好きな「酒」を飲むのも楽しいとは思いますが・・・宴会の「趣旨」(目的)を達成する為には、多少は「酒」の酒類をTOPに合わせて選択する必要がありそうですね・・・
玄人直伝【ウチ飲み指南】
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