朝のビールのセッティングをお手伝い。
途中、タンクローリーからビールの搬入も見せて頂き、
ビール運搬の方から、色々と教えて頂きました。
樽からクラスに注ぐ。
タンクローリーからビールタンクにビールを入れる。
大きさこそ違えど…作業は同じです。
洗浄には…直径10センチ弱のスポンジを通します。
営業開始。
ホール全体が見渡せる洗い場で…
グラスを洗い続けました。
多くの方の笑顔がありました。
賄いを頂く時に、ホール・キッチン・管理スタッフの方々と、
ほんの少しの時間ですが共有することが出来ました。
会話ではなく…同じ場所で、同じものを頂くという【共有】です。
これらの人びとが、81年間途切れずに繋いで来たものが
『銀座ライオン』でした。
海老原さんの指導のもと、少しだけビールを注がせて頂きました。
こんな緊張は過去にないかもしれません。
ホールのスタッフの方は…
『海老さんで2杯お願いします』と、
海老原さんご指名のビールががかなりの数あります。
他にもビールを注げる方は何人もおられます。でも指名は来ません。
でも私はわかりました。
どなたが注いでも…そのビールは
銀座ライオンスタッフ全員で注ぐ『一杯』なのだと…
ホールスタッフからオーダーです。
『重富さんで一杯お願いします』
・・・・・・・・
一瞬耳を疑いました…
もう一度聞き返しました。
『重富さんご指名です』
海老原さん直伝の『一杯』を注ぎました。
どう贔屓目に見ても…銀座ライオンさんのクオリティではありません。
でもご指名頂きましたお客様は、遠くの席から手をふって下さいました。
『まだまだだけと…頑張れ!!』
そんな風に聞こえたように思います。
今日も81年間変わらない『一杯』が…
グラスの中に注がれます。
注がれるのは『ビール』だけではないことを肌で感じる一日でした。
また、3年後に…許されるなら
グラスを洗いに伺いたいです。
銀座ライオンさん、ありがとうございます。